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パソコンが僕の人生を変えた(2)

(36)はがき歌
この夏、熱海に行ったとき、近くの簡保の宿の中にある図書室で素敵な発見をした。「はがき歌」という本だった。
はがき歌の約束は、五、七、五、七、七というコンパクトな定型で表現するだけ。

<ありがとういつもいえないひとことが歌なら全部いえちゃう>

ありがとうとか、ごめんなさいとか、あなたが好きよという気持ちは、心の中で思っていても言葉に出して言うのはなかなか難しいものだ。何だか気恥ずかしくて、つい逆のことをいってしまったりしがちですが、はがき歌ならまっすぐに自分の気持ちを相手に伝えることが出来る。

用件は、相手に中身さえ伝われば、それでいいってものではない。
何が言われたかと同じくらい、それが”どう”言われたかも大事とおもう。

日常感じたことを言葉それ自体を素材と見なし、言葉の一語一語に研ぎ澄まされた感覚とイメージの発露を求める表現手段かな。

<わーぷろの手紙いやよあなたの書いたあなたのみえる文字がほしいのよ>
<るすでしたね犬がうなずいてくれたから庭の春菊もらってきました>
<でこぽんはおかしな名前のみかんです味は抜群今日送ります>
<えてがみをおもい馳せて書いてますあなたの至福川柳そえて>

自分は、これも最近知った表現方法。
一般的に使用されるカタカナをひらがなで表記する五、七、五。
すると不思議なことに別のイメージが立ち上がる。

<るーまにや風の夜に行って一泊>
<ぶりゆつせるの一軒のごとしんぼり>
<散水車らぷそでい・いん・ぶるう撒く>
<えーげ海という海がみたくておよぐおりんぴっく>

誰かに自分の気持ちや用件を伝えたい。
そういう時に、はがき歌をちょっと作って送ってみると楽しそうだ。
はがき歌は短い形式ですから、内容がくっきりとし、電話のようについ余計なお喋りをしなくてもすむし、面白そう。
日常のなかでこんな習慣ができれば、わたしたちのくらしはモット楽しくなるのではないとも思う。

既存の構文から開放された一語一語の言葉のイメージに自分は魅惑されている。新しい、素敵な発見は楽しいものだ。





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