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パソコンが僕の人生を変えた(2)

(38)コロコロリリリー
台風が去り、急に秋めいてきた。
コロコロリリリー・・・・草むらの向こうからエンマコオロギの音色が聞こえてくる。顔はエンマ大王に似ているが、その震えるような美声に癒される。秋に鳴く虫のほとんどがオスだ。鳥のように口でさえずるのではなく、ハネをこすって音を出し、メスに求愛する。

中国では唐の時代からコオロギの相撲があり、オス同士では闘争本能を激しく競いあう。その生態をめぐってこんな研究があるそうだ。
エサを与える環境を
1:いつも贅沢
2:いつも贅沢たまに貧乏
3:そこそこに贅沢で貧乏
4:いつも貧乏たまに贅沢
5:いつも貧乏
の五つに分けて飼育した。
すると、コオロギの生命力は「いつも貧乏たまに贅沢」な環境で最も強く、「いつも贅沢」が最低だった。「わずか100日の一生のなかには人間同様の行動が凝縮されている」と金沢工大の長尾教授は語る。

夏の間遊んでいたキリギリスが冬、アリに食物を請うイソップの寓話がある。
ギリシャの「セミとアリたち」の話が、セミのいない北欧でキリギリスとコオロギに変わり、ロシアではトンボとなっている。結末もアリがキリギリスをもてなしたり、追い返したり、殺して食べたりとお国柄でさまざまだ。
働くことがいかに大切か。古来、虫の生態を通して親から子へと教えられてきた。
秋の夜長、虫の声を聞きながら考えされそうだ。
04-9-14





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