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パソコンが僕の人生を変えた(2)
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活字離れが進んでいるといわれながらも、本や書店の周辺は活況を呈しているように見える。大型書店が続続オープンする一方、若い人が経営する一風変わった古書店なども増えてきた。本の装画やデザインに関心を持つ人も目立つ。
本に新しい楽しみを見つけ、暮らしの潤いにしている人たち。4月「1箱古本市」というイベントが開かれた。
参加者の一人が並べたのは、「文庫本葉書」。題名を覘くことは出来ないが、文庫本が一冊ずつ袋に入っており、1個500円。袋の裏面に中の本の1節が印刷されている。「この手がかりだけで中身を想像してほしい。ぴんと来れば、今までと違うほんとの出会いがあるはず」という狙いだ。袋の表にあて先を書く欄があって、切手を貼れば郵送できる。30個用意したが、すべて売り切れた。売主のもとには、「いつもはそれほど本を読まないけど、わくわくしながらページを開くことが出来た。」と購入者からメールが届いた。「1箱古本市」は、単に古本の売買をするだけでなく、本と人、人と人をつなぐ場にもなった。
発起人いわく「お店屋さんごっこをみんなで楽しんでいるんです」と。
「自分の本を売ってみよう」という人が増え、古本への関心が高まってきた背景には、インターネットの普及がある。「インタネットによって、以前は古本屋業界の中にいないとわからなかった”テクニック”が素人でも理解できるようになってきた」。例えば、自分の持っている古本の値付けもインターネットで調べればおおよそ可能だ。また、ネットオークションが盛んになり、中古品に対する抵抗感が薄れてきたとも言える。”古いもの”へのあこがれ、イラストやデザインなど視覚的な要素への関心も、古本人気を後押ししている。本の世界では、「読むこと」だけにとどまらない楽しみもたくさん見つかりそうだ。
2005.6.19 |
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