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パソコンが僕の人生を変えた(2)

(58)年賀状への想い
年賀状は、日頃お世話になっている方や遠く離れた方に、感謝の気持ちと新しき年への気持ちを筆に託して送る、日本独自の美しい習慣です。
「今年はどんな年賀状にしようか?」と、悩んでいる方も多いのではないでしゅか。
そこで俳人の黛まどかさんが、心に残る年賀状作りのコツを書いていますので紹介します。

Q:特に印象に残った年賀状はなんですか?
A:やはり個性的なものですね。以前とてもグルメな人から「去年食べたものベスト10」と、全国の食べ物の名前と場所、簡単な説明が入った年賀状が送られてきたことがありました。あれはとても印象的でしたね。「この人が言うんだから、そうとうおいしんだろうな」と参考になります(笑)。それから、雑誌などの写真を切り抜いてペタッと貼ってくる人もいますが、それだけで手作りの感じが出て、印象が強くなります。

Q:切り取ってハガキに貼るだけで?
A:そうなんです。ハサミを使うより手で破いたほうが味があっていい。たとえば花の写真をピリピリって破いて貼って、クレヨンで大きめに字を書くと、それだけで全体の雰囲気がかわるんです。クレヨンだと下手な字が逆に味になったりしますので、これはお勧めです。

Q:黛さんご自身が年賀状をだすときは、どのような工夫をされますか。
A:印刷していますが、身内や親しい人には短いメッセージを添えたり、相手が好みそうな絵はがきを送るようにしています。皆さん、年賀状には「迎春」「新年のお慶び」という言葉を使われますが、俳句には新年がらみの美しい季語がたくさんあります。
たとえば、元旦明けて始めて明かりが指してくるのを「初明かり」といい、女性が新年の装いをするために鏡を見ることを「初鏡」、新年に始めて目にした風景を「初景色」、初めて見た富士なら「初富士」・・・・・というように”初なんとか”がたくさんあります。こういう言葉を年賀状に入れるのも素敵だと思いますね。

Q:たとえば、すごくきれいな風景写真に「初景色」と書くだけでもいいのですね。
A:ええ。やわらかな明かりが差している風景だったら「初明り」と書いたり。それだけで受け取った人に印象を与えると思います。また、年賀状がたくさん届く時期を避け、少し遅れてから寒中見舞いを出すのもアイデアだと思います。
寒中見舞いが使えるのは寒の入り(1月5日ごろ)から立春(2月4日ごろ)まで、喪中の方にだせるんです。年賀状は本来、新年になってから書くものなんですね。それを年末のすごく忙しいときに書こうとするから大変になる。

Q:年賀状で相手にグッとさせるテックニックなどはありませんか。
A:短い言葉をさり気なく、がポイントですね。
ハカキ全体を絵や文字で埋め尽くすのは野暮だと思います。
華道や茶道、たぶん絵手紙もそうなんでしょうけれど、限られたスペースの中に隙間を空けることは、とても大事なことなんです。俳句も同じで、余白をいかに上手に使うかによって、相手への伝わり方が違ってきます。

Q:年賀状も一歩間違えると自己満足になってしまいますね。
A:自分の気持ちを伝えるときも、ただ「伝えたい」ことに意識を集中するのではなく、受け取った相手の立場になって考えてみると、おのずとよい言葉がうかんでくるのではないでしょうか。
ペットの写真もそうです。犬好きに「うちのワンちゃんカワイイでしょう?」と愛犬の写真入りの年賀状を送るとたぶんすごく喜ばれると思いますが・・・。犬が苦手な人はコメントに困ってしまいます。

Q:相手によって年賀状の内容を変えるのは少々大変ですよね。
A:「一人一人に違うものを」と考えるからたいへんになるんです。
まずは年賀状を送る相手を、大きくグループ分けしてみてはいかがでしょうか。
犬好き、猫好き、海好き、山好き、花好き、そして何がすきなのかわからない人・・・んど。

マトメ!
どうせ年賀状を書くなら、渋々じゃなくて楽しんだほうがいいですね。
黛さんオススメの”ちょっと気のきいた”年賀状の作り方

1:コラージュ
雑誌の写真や絵を切り取り、年賀状にペタッ。ハサミを使うより手でびりびり破いた方がデザインぽくなります。文字はクレヨンを使って大きめに。
多少へために書くと独特の味が出ます。

2:写真+短い文
たとえば、きれいな風景のポストカードに毛筆で「初景色」と書くだけで、素敵なオリジナル年賀状に早変わり。写真のイメージに合った俳句やハガキ歌を添えるのもいい。
文は短い方が効果的。

《初雪のふとんにくるまり寝正月》
パソ友へ
《パソコンを開くときが一番すきな時間ですね》
友人へ
《人生の一等賞をとるためにゆっくりだけど二人三脚》してます。
《ごめんねが多い人生まだ続く六十路の坂で》
《僕は今パソコンに凝り努力中君はやっぱり古跡めぐりか》
母へ
《おばあちゃんは今年で92だよね一世紀ってどんなかんじかな》
梅干を送ってくれる友人へ
《いつも送ってくれる梅干がおいしくて今朝も元気です》

3:市販のハガキ・切手
年賀状を送る相手をグループ分けし、犬好きな人には犬の、猫好きな人には猫の入ったハガキやお年玉賀状にイラストを使いましょう。手間もかからず、送られた方はとても喜んでくれるはず。

04-11-27





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